
2025 ワークショップ大会 7月19日 - 20日

灯火(わたし)をもちよる
ーゲシュタルト・オリンピックー
本大会は、ゲシュタルト療法の先達から受け継いだ“灯火”を繋ぐ場として、全国から同じ志を持つ仲間が集い、交流し、共鳴することを目的としています。この“灯火”は、ゲシュタルトの場と体験を通じて得られた生きることへの希望や熱量、あたたかさを象徴しています。
本大会は、学びと、受け取るだけでなく、ディスカッションやワークショップを通じて自らの煌めきに触れ、表現し、共鳴させる場です。参加者一人ひとりが持つ煌めきを持ち寄り、互いに響き合うことで、新たな気づきとつながりを生み出します。
国立オリンピック記念青少年総合センターで開催される本大会は、まさに「ゲシュタルト・オリンピック」として、各地から集まった灯火が生み出す熱量を感じることができ、日本のゲシュタルト療法の「これまで」と「これから」をつなぐ「いまここ」の私たちの祝祭となることを目的としています。
【日程】 2025年7月19日(土)・20(日)
【大会テーマ】 灯火(わたし)をもちよるーゲシュタルト・オリンピックー
【会場】 国立オリンピック記念青少年総合センター
【大会長】 中山史・岡本太郎
【事務局長】 中附真由美
大会長よりメッセージ
こんにちは。
このたび、私たち中山史と岡本太郎が、夏のワークショップ大会の大会長を務めることになりました。
それぞれのタイミングで、私たちはゲシュタルト療法に出会い、多くのものを受け取ってきました。それは例えば、自分自身とつながる感覚、生きていく手がかりや手ごたえ、そして、安心して共にいられる仲間との出会い。
これまで、「自分がどう生きるか」で精いっぱいだった私たちですが、ともに大会長を引き受けることになり、「わたしが」ではなく「わたしたちが」という感覚が自然に立ち上がってきました。
先達から受け取ったものを、次につなげていくタイミングが来ているのかもしれない。そんな思いから、この大会を仲間たちと共につくってきました。
みなさんと灯火(わたし)をもちより、共に過ごす時間を、楽しみにしています。
大会長 中山史・岡本太郎
【プログラム】
1日目 7月19日(土)
《開会式》9時30分〜
《シンポジウム》 10時00分〜
「大グループーわたしの灯火ーわたしのゲシュタルト」
(百武正嗣・中山史・岡本太郎・林幸一(台湾)・Emmanuel Villoria Hernan(フィリピン))
大会テーマに先立ち、まずは登壇者自身の「わたしの灯火-わたしのゲシュタルト」を語っていきます。そして、それぞれの語りをもとに、登壇者によるプロセスグループを行います。国をも越えて、ゲシュタルトを追い求めてきた者たちが「灯火(わたし)」を持ち寄るとき、何が生まれ、響き合うのか。リアルな場を参加者全員で分かち合っていきたいと思います。
《小グループでのワーク》 13時30分〜
「小グループーわたしの灯火ーわたしのゲシュタルト」
大会参加者は5名程度の小グループに分かれ、「わたしの灯火 ― わたしのゲシュタルト」をテーマに対話を行います。ゲシュタルトと出会い、その場を体験し、そして大会当日、オリンピックセンターで出会う私たち。それぞれの「今」を共有することで、どのような気づきが生まれるのでしょうか。
《ゲシュタルト甲子園》 15時00分〜
ゲシュタルト療法トレーニングコースアドバンス終了もしくは、アドバンス受講中の方はファシリテーター可能
2日目 7月20日(日)
《陣内さんと坐禅体験》 8時45分〜9時45分
『気づき』は癒しと成長の原動力です。そのプロセスの中で、「私」と「世界」がまだ分かれていない、生の体験がふと立ち現れることがあります。哲学者・西田幾多郎は、そうした瞬間を「純粋経験」と呼びました。“私”が消え、ただ体験だけがある状態——。ゲシュタルトのワークは、こうした純粋経験と気づきのあいだを絶え間なく往還しながら、自己と世界とのつながりを深めていく営みです。坐禅は、そうした体験の地平にそっと還っていくための 、身体と呼吸を使う最もシンプルで根源的な方法です。
大会2日目の全体プログラムが始まる前、静かに坐るひとときをご一緒しませんか。初めての方でもご参加いただけます。どうぞお気軽にお越しください。
(このセッションは任意参加です)
《2日目ワークショップ午前の部》 10時00分〜12時30分
① 「ソマティックゲシュタルト(福岡)」
岡田雅子・佐敷直子・代奈緒美・戸町美代子
ゲシュタルトセラピーでは、ソマティックアプローチは中核を成すものです。体はいつも今ここにあって、日常では気づかないような心の深い思いや、感情と強く結びついていることを教えてくれます。ソマティックゲシュタルトは、さらに身体にフォーカスし、繊細に動くことや優しく触れることから、自然と身体の感覚に意識が高まっていきます。緩んで自由に動く身体は、私たちの可能性がもっと先へ広がっていることに気づかせてくれます。

② 「支える、支えられる」そして、一期一会
中附真由美
私が今まで経験してきた介護・教育現場での経験を活かし、ゲシュタルト療法のエッセンスを凝縮し「支える人」「支えられる人」という役割を超え、目の前の「あなた」との出会いを大切に、現象学的アプローチで「今ここ」で起こることに気づき、分かち合う時間を過ごしましょう。
日常を離れ、自分自身と向き合い、互いに支え合うひとときを一緒に体験しませんか。

③「しげさんに語る」
岡本綾子・中山史
GNJ立ち上げメンバーであり、長くスタッフとして活動してきた前田茂則さんは、2023年秋に享年86歳で鬼籍に入られました。将棋を愛し、酒を愛し、詩吟をたしなみ、座右の銘は「一期一会」。実はポーラを日本に連れてきた立役者でもあります。(ポーラはゲシュタルトを日本に紹介した人の一人です)ゲシュタルトを知れば知るほど、前田さんが教えてくれた「気づき」の奥深さを思い知ります。
何よりも「気づき」を大切にしていた前田さんを、ゲシュタルトアプローチで偲びます。




④「ゲシュタルトブレスワークショップ生命の源に帰る」
林幸一(JoshuA LIN)(台湾)
本ワークショップでは、ゲシュタルト療法と独自の呼吸法を用いて、心身に蓄積された感情を解放し、トラウマを癒します。深い呼吸によって内なる感情と再びつながり、自己理解を深め、本来の自分を取り戻すことを目指します。瞬間的な気づきや内なる知恵にも触れる、魂の再生の旅へご一緒しましょう。
講師プロフィールはこちらからご確認ください。

⑤「動きの中での表現ー身体性とコンタクトー」
前島佳代子・飯森映里 with 河村葉子
こころとからだはひとつです
生きていれば、自分では動いていないと思っていても、
どこかが動いています。動かない中にも動きがあります。
からだはあなたです。動くこと、動かないことを通して、一人一人の灯火(からだ)を表現する場にしたいと思っています。今の自分を感じ、今の私をからだで、ことばで表現する″灯火(わたし)の煌めき”を表現しあいましょう。当日は河村葉子さんにもご一緒頂きます。場に起こる化学反応を、そしてその中でのわたし(灯火)に気づきを向けていきましょう。

《2日目 ワークショップ午後の部》 13時50分〜16時20分
①「融合・統合、そして創造~長野の温泉のようなゲシュ」
三井洋子・竹内美知子・松木ひとみ・三井こず枝・中村由美
長野のゲシュは、30年前に洋子さん・百武さん・医療タイムスの活動が起点を創り、その後長野ゲシュ研究会が土壌を耕し続けてくれています。そのおかげで、自分の人生と生命に涙溢れる出会いをしたのは私だけではないはずです。私と私、私とあなた、長野と全国、今と過去、そして未来。じんわり温まる温泉のような長野チームで、東京の地を借り皆さんとその場でおきる反応・気づき、或いは無を創造したいです。ご参加お待ちしてます。




②「若手の会」
松井将太
若手の会ですが・・・特に年齢制限はありません。ご安心ください。ゲシュタルトセラピーをしている方であれば、どなたでもご参加いただけます。
この場は、最初からなにかを決めてやるわけではありません。ただゲシュタルトセラピーをしている方が同じ場を共有し、それぞれがいまここにいることで、自然と気づきが生まれ、深まるものだと思います。
みなさんと創造的な時間を過ごせることを楽しみにしています。

③「ひみつのクローぜっと(仮)」
オープン
大会一日目に参加した方たちが、即興で生み出すワークショップ。オープンスペースを用意しています。
④「夢やその他の投影同一化実験を活用した気づきと対話の向上」
Emmanuel Villoria Hernan(フィリピン)
このワークショップでは、夢の探究や投影同一化(Identification-Projection)実験といったプロセス指向の体験的手法を通して、自己理解と対話力を深めていきます。とくに投影同一化実験を通じて、他者や状況に対する自身の反応や関係性のパターンに気づき、それを対話へとつなげていくプロセスに焦点を当てます。個人と社会環境、家族との力関係、セルフケアと他者配慮のバランスといったテーマを扱い、支援現場や日常に活かせる洞察とスキルを学びます。
講師プロフィールはこちらからご確認ください。

⑤「円坐の道場 武道とゲシュタルト」
岡本太郎
武道のように、からだで真剣に他者と向かい合い、自身の想いやエネルギーを他者に表現しあう営みは、ゲシュタルトでいう、有機体同士のコンタクトそのものだと思います。
その瞬間に、自身の生きる力、他者のリアルな存在、からだとからだが共に在り、触れ合い出会うことに気づきます。それは“生きる手ごたえ”となり、自身を支える経験となりえます。ことばを超えて、灯火(わたし)をもちよる場と体験を、ご一緒しましょう。



《閉会式》16時30分〜
【お知らせ】
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キャンセルポリシー:2025年6月30日までのキャンセルについては、決済手数料を除いた額を返金します。それ以降のキャンセルについての返金はいたしかねます。
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各ワークショップの時間帯と内容は変更となる可能性があります。
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2日目午前の「ゲシュタルトブレスワークショップ生命の源に帰る」と、2日目午後の「夢やその他の投影同一化実験を活用した気づきと対話の向上」につきましては、どちらか一方に参加可能です。参加希望は、申込フォームにて事前受付をします。
※定員を超えた場合は、7/1に抽選を行います。当選者の方には事前にメールでご連絡いたします。何卒ご了承ください。 -
ご不明点等がございましたら、こちらよりお気軽にお問合せください。